白ウサギの家で飲み物を飲んで大きくなってしまったアリス。
今回は久々?にアリス絵本制作のための折り紙です。
絵本はアリス視点で作ろうと思っているので、アリスを折る気はないのです。(折れないともいう)
しかし、どうしても家から脚と腕が飛び出たアリスを折りたいとずっと思っていたのですが…ついに折ってしまった。そのため、どうやって絵本で使うか悩むはめになっているのですが、まぁ何とでもなるでしょう。
右端のメモのように私のイメージではもっと脚が長く、大人でちょっと気味の悪い感じだったのですが、結果可愛い系になってしまいました。
屋根と本体を一枚で折る事は最初から考えませんでした。私にできそうになかったので。ただ、手の指は作る事、脚は立体の辺から腕は面から出す、脚と腕のインサイドアウト、屋根を開けたら箱になっている事を目標に創作開始。
正直指を出すのを少し諦めそうになりました。
しかし、紙の余っている部分があったので、できる予感はしていたから珍しくちょっと粘りました。
結果、出来たのですが腕のインサイドアウトはラッキーインサイドアウトです。
糊入れしてない完成と屋根を外した状態。
本体の前方が中心から半分開いてしまうのですが、屋根をかぶせれば問題ないと自分に言い聞かせませした。にしてもリボンの威力高いです。のせるだけで一気に可愛さ増し増し。リボンは創作というほどのものでなく、結ぶように折ってるだけです。しっかり結ばれてるので開きもないです。
一応、ギャラリーの写真は本体をアリスの服の色、屋根が髪色をイメージしてます。
(絵本では黄色服のアリスにしようかと思いますが…)
ちなみに紙の大きさはこんな感じです。
本体23×23cm、簡易版屋根が15×15cmから出来てます。リボンは長方形。
屋根が出来たら、瓦を折る事も決めていたので折り始める。
鱗みたいに折ればいいや位に思っていたのですんなり完成。一枚目の写真がその試作途中です。
鱗の折り方はロバート・J・ラングさん著作『Origami Design Secrets』【※1】を前に読んだ時に(洋書なので正確には読んだとは言えない英語力)鯉のところに載っていたのが参考になってます。瓦なので交互にならないように変えてますが、鱗と言ったらこの折り方なのかな?勉強不足で他の折り出し方を知らない…。後はテッセレーションを少し折った事があってその辺が参考になってます。
しましまタイツを履かせるため、このような模様をパソコンで作り印刷したものを青カラペに貼り合わせました。腕もしましまになってしまいますがね。
屋根は仕上げが面倒なのでカラペにホイルを裏打ち。
ここで初!の挑戦。ホイル紙(金とか銀とか)の裏打ちはしたことあるのですが、ホイルのみの裏打ちはしたことなかったんです。
食品用?のあのアルミホイルです。
これでいいのか知らないけど、結果素晴らしい。素晴らしいですこれ。
アルミを薄い紙でサンドとかよく海外の方がやっていらっしゃる印象なのですが、今度は私もカラペサンドしてみたいです。
屋根と本体の色や柄を選ぶのが楽しくて無駄に量産中です。
折るよりそういう方が正直楽しかったりします。でも選ぶだけでは完成しないので折るみたいな。
私は折る過程より完成が楽しみなんだと思います。完成品をどうレイアウトするとかね。
折り紙の楽しみ方は色々ですね。
「大きくなりすぎたアリス/Alice in the house」2016年8月創作
「本体」
印刷紙×カラペ
Paper size : 29×29cm
Finished Size : 6cm
不切正方形一枚折り/One sheet square, not cutting
「瓦屋根」
ホイル×カラペ
Paper size : 30×30cm
Finished Size : 7.5cm
不切正方形一枚折り/One sheet square, not cutting
「リボン」
画用紙
Paper size : 2×30cm
Finished Size : 10cm
不切長方形一枚折り/One sheet rectangle, not cutting
【※1】『Origami Design Secrets: Mathematical Methods for an Ancient Art』
著 者:Robert J. Lang
出版社:A K Peters/CRC Press
出版年:2011年(2版)
【おまけのつぶやき】
ラングさんの本、翻訳出版されないかな…素晴らしい事が描いてあるに違いないんだ。ちゃんと英語が読めたらなー。みっしり英語で書いてある分厚い本。折り図しか見てないからな…私。(遠い目)